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歯を失った場合の治療方法として広く知られるようになったインプラント治療ですが、「どのくらいの期間がかかるのか」「通院は何回くらい必要なのか」と疑問に思う方は多いでしょう。入れ歯やブリッジと異なり、インプラント治療は外科処置を伴うため、治療の進み方や必要な通院回数には一定の目安があります。治療を検討するうえで、おおよその期間や通院回数を把握しておくことで、スケジュールを立てる際の参考になります。今回は、インプラント治療にかかる期間や通院の目安、スケジュール上の注意点について解説します。 ※【記載する治療期間は「既に抜歯をして骨が完全に治癒している前提での期間」となります。】
1. インプラント治療にかかる期間はどのくらい?
インプラント治療の期間は口腔の状態や治療内容によって異なりますが、大きく次のような流れで進みます。
①事前検査と治療計画
CT撮影や口腔内検査で骨の量や質、全身の健康状態を確認し、治療計画を立てます。必要に応じて数週間を要する場合があります。②インプラント埋入手術
人工歯根となるチタン製のインプラントを顎の骨に埋め込む手術を行います。所要時間は数十分〜数時間程度ですが、手術後は骨との結合を待つ期間が必要です。③定着期間(オッセオインテグレーション)
インプラントと骨が一体化する期間で、下顎では2〜3か月、上顎では3〜4か月程度が目安です。骨の性質によって必要な時間に差があります。④仮歯から最終的な人工歯へ
定着が確認された後、仮歯を装着して調整し、最終的にセラミックなどの人工歯を取り付けます。色や形を整えるため、数週間〜数か月ほどかかることもあります。※本数や症例によっては仮歯の段階でさらに長期間かかる場合もあります。⑤全体の治療期間の目安
すべての工程を含めると、おおよそ4〜8か月が一般的です。ただし、骨造成や複数本の埋入を行う場合は1年近くかかるケースもあります。また、抜歯からの期間を含める場合や、造骨処置をする場合には更に治療期間が必要になることもあります。 インプラント治療は複数の段階を経て進むため、治療期間に幅があることを理解して臨むことが大切です。
2. インプラント治療の一般的な通院回数
インプラント治療に必要な通院回数は、治療内容や口腔の状態によって異なりますが、一般的な流れに沿ってご紹介します。
①初診・検査・治療計画
最初の受診では、口腔内の診査やレントゲン、CT検査(立体的な画像で骨の状態などを確認できる検査)を行い、インプラントの位置や本数を含めた治療計画を立てます。この段階では、通常1〜2回程度の通院が必要になることが多いです。②インプラント埋入手術
インプラント(人工歯根)を顎の骨に埋め込む外科的な処置を行います。多くの場合は1回の手術で完了しますが、複数本の埋入や、骨が不足している部位に骨を補う処置(骨造成)が必要な場合は、手術が2回に分かれることもあります。③術後のチェックと抜糸
手術後1週間前後で抜糸や経過観察を行います。その後も数週間おきに状態を確認しながら、インプラントが骨と結合する定着の過程を見守ります。この期間中は、複数回の通院が必要になることがあります。④仮歯の装着と調整
インプラントが安定してきたら、最終的な人工歯を入れる前に、仮歯(一時的な歯)を装着します。噛み合わせ(上下の歯の噛み合わせのバランス)や見た目の調整を行うため、この段階で2〜3回の通院が必要になることがあります。⑤最終的な人工歯の装着
セラミックなどの人工歯を作製し、装着します。型取り・試適(人工歯の仮合わせ)・装着といった複数の工程があり、2〜3回の通院が必要になることが多いですが、治療内容によって異なる場合もあります。一連の治療では、おおむね7〜10回程度の通院が必要になることが多いとされています。 ただし、症例や治療の内容によっては、さらに多くの通院が必要になる場合もあります。あらかじめスケジュールの目安を把握しておくことで、計画的に治療を進めやすくなります。
3. 注意しておきたいインプラント治療のスケジュール調整
インプラント治療は数か月にわたって段階的に進む治療であるため、スケジュール管理が重要です。治療計画を立てる際には、以下のようなポイントを意識しておくとよいでしょう。
①全身の健康状態をふまえて計画する
糖尿病や高血圧などの持病がある場合、治癒の過程やインプラントの骨への定着に影響を及ぼすことがあります。事前に主治医との連携を取り、適切なタイミングで治療を開始する必要があります。②仕事や学校との両立を考える
手術後には腫れや痛みが生じることもあるため、仕事や学校などの重要な予定と重ならないように日程を調整することが大切です。余裕のあるスケジュールを意識しましょう。③長期旅行や引っ越し予定がある場合
インプラント治療は定期的な通院が必要です。治療中に長期の旅行や転居の予定がある場合は、治療の開始時期を調整することが検討されます。④仮歯での生活期間を想定する
定着期間中は、仮歯(最終的な人工歯を入れる前の一時的な歯)を使用することが一般的です。この間は噛む力や見た目に多少の制限が出ることもあるため、人前での活動が多い方は、仮歯で過ごす期間もあらかじめ考慮しておくとよいでしょう。⑤ 定期的なメンテナンスの継続
治療後も3〜6か月ごとのメンテナンスが必要となります。定期的なチェックや清掃を受けることで、長期的に良好な状態を維持しやすくなります。インプラント治療は短期間で完結するものではありません。ライフイベントや体調をふまえた治療計画を立てることで、治療の流れを把握しやすくなります。
4. 大阪府高槻市 JR高槻駅の歯医者
「高槻ステーション歯科」のインプラント治療
JR高槻駅直結・徒歩約1分の歯医者「高槻ステーション歯科」では、見た目・機能・長期安定性に配慮したインプラント治療に力を入れており、スイス製ストローマン社のインプラントを採用。しっかり噛める機能性と自然な見た目の両立を目指し、患者さま一人ひとりに合わせた精密な治療を行っています。
専用オペ室や歯科用CTを備え、GBR(骨誘導再生)・サイナスリフトといった骨造成術にも対応。骨量が不足している方や難症例にも柔軟に対応できるように体制を整えています。
また、術後のメンテナンスにも注力し、インプラントを長く快適に使っていただくための定期的なサポート体制を構築。入れ歯やブリッジにお悩みの方からのご相談も多くいただいています。
<高槻ステーション歯科のインプラント治療の特長>
①世界シェアNo.1ストローマン社製インプラントを採用
生体親和性に優れ、国内外で高い信頼を得ているインプラントシステムを導入しています。②専用オペ室・歯科用CT・衛生管理を徹底
安心・安全に治療を受けていただくために、精度の高い診断と処置ができるように、衛生管理を徹底しています。③骨造成術(GBR/サイナスリフト)にも対応
骨量が足りない方もインプラント治療ができるよう、複数の術式を用意しています。④完全担当制による一貫した治療とメンテナンス
歯科医師・歯科衛生士ともに担当制を採用し、術後のケアまで丁寧にサポートします。高槻市でインプラント治療をご検討の方は、駅直結・平日19:30まで/土日も診療の高槻ステーション歯科までお気軽にご相談ください。
▼高槻ステーション歯科のインプラント治療はこちら
まとめ
インプラント治療は、事前の検査から手術、定着期間を経て人工歯を装着するまで、一般的に4〜8か月ほどかかることが多いとされています。通院回数は7〜10回程度が目安ですが、骨造成の有無や埋入本数によって増えることもあります。治療は複数のステップに分かれて進むため、自分の生活と調整しながら取り組むことが大切です。また、治療後も定期的なメンテナンスが必要になるため、長期的な視点でスケジュールを立てることが求められます。
インプラント治療の期間や通院回数について不安がある方は、大阪府高槻市 JR高槻駅の歯医者「高槻ステーション歯科」までご相談ください。
監修: 高槻ステーション歯科 院長 田村 優介
【略歴】
●徳島大学歯学部 卒業
●徳島大学歯学部付属病院 卒後臨床研修修了
●厚生労働省臨床研修指導医
【所属学会、スタディグループなど】
●ITIインプラントベーシックコース 修了
●DEAドクターベーシックセミナー 修了
●SJCDエンドコース 修了
●ITIベーシックGBRコース
●ITIボーンレベルインプラントコース
●補綴臨床step up講座 FD Basic
●補綴臨床step up講座 RPD Basic
●インディアナ大学 セミナー2017
顎や顔面の解剖学、歯科の包括的治療に関する
●ITI Education Course Sinus Floor Elevation 2015
上顎の骨が少ない症例に対する造骨
●The essential points of Implant Sinus 2018
上顎の骨が少ない症例に対する造骨
●Periodontal tissue regeneration material(Emdogain Gel) 2019
歯周組織再生療法エムドゲインについて