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金属アレルギーがある方にとって、歯の治療で使用される金属がアレルギーの原因にならないか心配になることがあるでしょう。特にインプラント治療では「金属が体内に埋め込まれる」と聞くと、不安を感じる方も少なくありません。しかし、すべての金属がアレルギーを引き起こすわけではなく、素材の選択や治療法を工夫することで対応できる場合があります。今回は、金属アレルギーがある方がインプラント治療を受ける際の注意点や素材の選び方について解説します。
1. 金属アレルギーでもインプラント治療はできる?
金属アレルギーをお持ちの方の中には「インプラント治療を受けられるのか」と不安に思う方も少なくありません。結論としては、必ずしも不可能というわけではなく、適切な検査と素材を選ぶことで、治療を検討できるケースがほとんどです。
①インプラントに使われる「チタン」の特性
インプラントで一般的に使われるチタンは、生体親和性が非常に高く、骨と結合しやすい性質を持っています。金属の中でもアレルギー反応が起こる頻度は極めて低いとされており、医療の現場(人工関節など)でも広く使用されている安全性の高い素材です。➁チタンアレルギーが心配な場合
チタンはアレルギーリスクの低い金属ですが、ごくまれにアレルギー反応を示す方がいらっしゃいます。万が一、チタンアレルギーが強く疑われる、あるいは確定診断された場合には、インプラント治療以外の方法(ブリッジや入れ歯など)を含め、患者様にとって最も安全で最適な治療法を一緒に検討させていただきます。※チタンのアレルギーテストは実施されていないクリニック様もございます。➂事前検査の重要性
インプラント治療を希望する際には、まず皮膚科でのパッチテストなどを受け、ご自身の体がどの金属に反応するのかを正確に把握しておくことが大切です。これにより、治療の可否や使用できる素材を的確に判断しやすくなります。➃歯科医師との相談
歯科医師には、金属アレルギーの診断歴はもちろん、過去にアクセサリーなどで皮膚のかぶれを経験したことなども含め、必ずアレルギー歴を伝えることが必要です。正確な情報を共有することで、より安全な治療計画を立てることができます。➄症例ごとの丁寧な判断
金属アレルギーがあるからといって、一律にインプラント治療ができないわけではありません。症状の程度やアレルギーの原因金属、検査結果などを総合的に判断し、治療を検討できる場合が多くあります。まずは諦めずにご相談ください。2. 金属アレルギーの方がインプラント治療を受ける際の注意点
金属アレルギーがある方がインプラント治療を受ける場合、より慎重な配慮が必要になります。事前の確認から治療後の経過観察まで、丁寧に行うことが求められます。
①アレルギーの既往歴を正確に伝える
過去に金属アレルギーの診断を受けたことがある方はもちろん、アクセサリーや腕時計、ベルトのバックルなどでかぶれた経験がある場合も、問診票に詳細に記載し、必ず歯科医師に伝えておきましょう。➁パッチテストの実施
歯科治療で使用される金属に対してアレルギーがあるかを確認するために、皮膚科でのパッチテストが推奨されます。事前に検査を受けることで、リスクを回避し、使用可能な素材を見極めることができます。➂アレルギーを考慮した治療計画の相談
インプラント治療では、インプラント本体だけでなく、その上に取り付ける土台や被せ物にも様々な素材があります。金属アレルギーのリスクを考慮した治療計画を立てることが重要ですので、歯科医師としっかり相談しましょう。④インプラント本体以外の使用材料も確認する
インプラント体(人工歯根)だけでなく、アバットメント(土台)や上部構造(被せ物)に使われる素材にも注意が必要です。オールセラミックなど、金属を一切含まない素材を選ぶことで、アレルギーリスクを最小限に抑えることが可能です。➄治療後の経過観察も大切
インプラント治療後に口腔内の違和感や皮膚症状などが現れた場合は、すぐに歯科医師や皮膚科に相談することが重要です。アレルギー症状はすぐに出ないこともあるため、長期的な観察が求められます。3. 金属アレルギーに配慮したインプラントの素材選び
インプラント治療では、使用する素材の選択がアレルギーリスクに直結します。当院では、金属アレルギーを持つ方にも安心して治療を受けていただけるよう、素材選びを重視しています。
①信頼性の高いチタン製インプラント
インプラント体には、不純物が少なく生体適合性の高いチタン素材が用いられます。特に当院で採用しているストローマン社製のインプラントは、長年の研究と豊富な臨床データに裏打ちされた、世界的に信頼性の高い製品です。アレルギーのリスクが低いだけでなく、長期的な安定性にも優れています。②上部構造(被せ物)や土台は「メタルフリー」を選択
インプラント体はチタンですが、お口の中に直接触れる部分である上部構造(被せ物)や、その土台となるアバットメントには、金属を全く使用しない「メタルフリー素材」を選択することが可能です。オールセラミック/ジルコニアクラウン: 金属を使わないセラミックやジルコニアの被せ物は、アレルギーの心配がないだけでなく、天然歯のような透明感と美しさを再現できます。
ジルコニアアバットメント: インプラント体と被せ物をつなぐ土台をジルコニア製にすることで、歯茎から金属が透けて見えることを防ぎ、アレルギーのリスクもさらに低減できます。
このように、インプラント治療全体で金属の使用を最小限に抑える工夫が可能です。
4. 大阪府高槻市 JR高槻駅の歯医者
「高槻ステーション歯科」のインプラント治療
JR高槻駅直結・徒歩約1分の歯医者「高槻ステーション歯科」では、見た目・機能・長期安定性に配慮したインプラント治療に力を入れています。金属アレルギーをお持ちの患者様にも、丁寧なカウンセリングと適切な素材選びで対応いたします。
<高槻ステーション歯科のインプラント治療の特長>
①世界シェアNo.1ストローマン社製インプラントを採用
生体親和性に優れ、アレルギー報告の極めて少ない、国内外で高い信頼を得ているインプラントシステムを導入しています。②専用オペ室・歯科用CT・衛生管理を徹底
精密な診断と安全な処置のため、専用オペ室や歯科用CTを完備し、衛生管理を徹底しています。③骨造成術(GBR/サイナスリフト)にも対応
骨量が足りない方もインプラント治療ができるよう、骨を補う専門的な術式にも対応可能です。④完全担当制による一貫した治療とメンテナンス
歯科医師・歯科衛生士ともに担当制を採用し、初回の相談から術後のケアまで一貫してサポートします。高槻市でインプラント治療をご検討の方は、駅直結・平日19:30まで/土日も診療の高槻ステーション歯科までお気軽にご相談ください。
▼高槻ステーション歯科のインプラント治療はこちら
まとめ
金属アレルギーがある方でも、適切な素材や治療方法を選ぶことで、インプラント治療を受けられる可能性は十分にあります。重要なのは、事前の検査でご自身の体質を正確に把握し、歯科医師と綿密に相談しながら、アレルギーのリスクを最大限に考慮した治療計画を立てることです。 当院では、アレルギーリスクの低いチタン製インプラントと、金属を使用しない上部構造を組み合わせることで、患者様のお悩みに対応しています。不安な点があれば、まずはカウンセリングでご相談ください。
大阪府高槻市周辺で金属アレルギーによるインプラント治療についてお悩みの方は、JR高槻駅の歯医者 高槻ステーション歯科までお問い合わせください。
監修: 高槻ステーション歯科 院長 田村 優介
【略歴】
●徳島大学歯学部 卒業
●徳島大学歯学部付属病院 卒後臨床研修修了
●厚生労働省臨床研修指導医
【所属学会、スタディグループなど】
●ITIインプラントベーシックコース 修了
●DEAドクターベーシックセミナー 修了
●SJCDエンドコース 修了
●ITIベーシックGBRコース
●ITIボーンレベルインプラントコース
●補綴臨床step up講座 FD Basic
●補綴臨床step up講座 RPD Basic
●インディアナ大学 セミナー2017
顎や顔面の解剖学、歯科の包括的治療に関する
●ITI Education Course Sinus Floor Elevation 2015
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