高槻市にあるJR高槻駅から徒歩約1分の歯医者

こんにちは。
高槻市の歯医者、高槻ステーション歯科です。

高槻ステーション歯科では、定期的に皆様のお口の健康を守る『お役立ち情報』や、歯科治療を分かりやすく丁寧に解説させていただくブログを更新しています。
歯やお口でお悩みの方に、少しでもお役に立てれば幸いです。

ワイヤーやマウスピースで矯正治療を検討されている方は、歯並びの見た目によるコンプレックスから矯正を検討される方も多いのではないでしょうか？
しかし、矯正治療は歯並びの見た目改善だけではなく、様々な恩恵がある治療です。

日本人で歯周病に罹患している人は3人に1人といわれています。歯周病とは歯垢や歯石から生まれる細菌によって歯周組織が破壊されてしまうお口のトラブルで、「世界でもっとも患者数が多い病気」としてギネス世界記録にも記載されるほど身近な病気です。

今回は歯並びと歯周病の関係性について解説させて頂きます。
歯並びが悪ければ、なぜ歯周病に罹患しやすいか分かりやすくご説明させて頂きます。

歯周病に罹患している人は、軽度から重度まで幅広く罹患している方が多く、日本人が歯を失う原因で最も多いのが歯周病です。
歯周病の恐ろしさは、初期段階では自覚症状がなく、一度罹患すると自然完治することなく進行してしまいます。

中等度から重度になると、歯を支えている骨を溶かして歯がグラグラしてしまい、最終的には抜歯という最悪な結果を招いてしまいます。
歯医者さんで定期的に歯科検診を受診されている方は、歯科衛生士さんが歯周ポケットの深さをチクチクする器具を用いて検査していると思いますが、それは歯周病の罹患・進行度合いをチェックしている事になります。

歯周病の初期症状は、歯茎が腫れたり、歯磨きの時に歯茎から出血したり、口臭がきつくなるなど症状があります。
初期段階で歯医者さんで処置を行うと、歯周病の進行を防ぐ事ができますが、そのまま放置するとどんどん進行していき、最悪の場合、抜歯という状態になってしまいます。

歯と歯肉の境目の清掃が行き届かないでいると、そこに多くの細菌が停滞し歯肉が炎症を起こして赤くなったり、腫れたり、出血したりしますが痛みはほとんどの場合ありません。

普段の歯磨きが十分でないと、歯垢（プラーク）が歯と歯肉の境目に増えていきます。
細菌が発生させる毒素によって、歯肉が腫れたり出血しやすくなったりします。この状態から進行していくと、歯肉が炎症によってどんどん腫脹し、歯周ポケットが深くなります。

プラークの中の細菌は、唾液に含まれるカルシウムやリン酸と結合して、歯石という軽石のような硬い物質として歯の表面に付着します。
細菌はこの歯石を足がかりにして、さらにポケットの奥深くへと進行していきます。進行していくと、歯周病原菌の毒素は歯を支える歯槽骨を溶かしていき、歯がグラグラしてきたり、歯肉が下がってきたり、歯が抜けてしまったりします。

歯周病の原因は普段の歯磨きや口腔ケアが十分でない場合に歯垢になり、歯垢から歯石に変化し、歯周病の進行が進む事になります。
歯周病の罹患を防ぐためには、ご自身のセルフケアだけでは不十分です。

定期的に歯医者さんで歯科検診を受診し、歯のクリーニングを行い、正しいセルフケアの方法を教えてもらいましょう。

前述したように、歯周病の原因は歯垢（プラーク）や歯石を栄養源に活性化する細菌です。
では、この歯垢・歯石を付着させない、清潔な口腔内を保つ事が歯周病の予防に繋がります。

歯垢や歯石を防ぐためには、普段の歯磨きやフロスなどを活用した口腔ケアが効果的なものである必要があります。
歯並びが悪く、歯がガタガタしている場合、普段のセルフケアの難易度が高くなり、ブラッシングが歯の隙間に効果的にあてられずに、歯周病に罹患しやすい口腔内、すなわちお口の細菌が繁殖しやすい状態になってしまいます。

一般的なワイヤーを使用した矯正や、マウスピース型矯正装置のインビザラインを使用した矯正は、患者さまの歯並びの見た目を改善してくれるだけではなく、恐ろしい歯周病の罹患を防いでくれるメリットがあります。もちろん、矯正治療が完了した後も、定期的に歯医者さんでの歯科検診を受診する事をお勧めします。

生涯、健康的にご自身の歯で食事を摂ることは、心身の健康にも繋がります。
歯が抜けてしまうとインプラントや入れ歯、ブリッジといった補綴治療を行う事になりますが、ご自身の天然歯に比べ、どうしても不自由な点が出てきます。ご自身の歯ほど、機能的な噛み合わせを実現できる方法はありませんし、失った歯は二度と手に入れる事ができません。歯が抜けてしまう予防策として、矯正治療を検討するのも良いかと思います。

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