高槻市にあるJR高槻駅から徒歩約1分の歯医者

こんにちは。
大阪府高槻市の歯医者、高槻ステーション歯科です。

高槻ステーション歯科では、定期的に皆様のお口の健康を守る『お役立ち情報』や、歯科治療を分かりやすく丁寧に解説させていただくブログを更新しています。
歯やお口でお悩みの方に、少しでもお役に立てれば幸いです。

虫歯や歯周病、外傷または歯医者さんで歯を抜歯し、歯を失った場合、基本的にはインプラントや入れ歯、ブリッジなどで欠損歯を補う歯科治療が必要になります。
しかしまれに、歯が抜けたまま『歯抜け』の状態を放置している方も残念ながらいらっしゃいます。

確かに欠損歯の治療には「型取りに何回も通わなければいけない」「治療にはお金がかかる」などの懸念される気持ちも理解できます。
しかし、歯医者さんが欠損歯の治療を促すのには理由があります。

今回の記事では、歯が抜けてしまった状態を放置していると起こる弊害をご案内させて頂きます。
お口の健康は様々な要因によって保たれており、歯を1本失っただけでもバランスは崩れ、様々な悪影響が出てしまうのです。

前歯から奥歯まで28本（親知らず含めると32本）のすべての歯には1本1本にちゃんとした役割があります。
そのすべての歯は絶妙なバランスで生えており、そのため失った歯が1本だけでも、それぞれの歯は役割を果たせなくなります。

見た目が悪くなり、噛み合わせや口腔内環境に悪影響を及ぼしてしまいます。
歯を失った際は早急に歯医者さんで治療を行い、絶妙な歯のバランスを崩さないように補う治療が必ず必要になります。

歯を抜けたまま放置していると、歯の位置が大きく変わります。
抜けた部分の反対側の歯（噛み合わせる側の歯）が伸びて、噛み合う歯がないために、骨の中に埋まっていた部分が刺激を求めて出てくるからです。抜けた部分の両隣の歯も内側に傾き始めます。

歯並びが悪くなり、噛み合わせのバランスは崩れ、結果として失った歯を補綴したとしても、矯正治療が必要になったり、顎関節の痛みが出たり、歯の寿命が短くなったりするなどの悪影響を及ぼしてしまうのです。

歯が抜けると大きく口を開けた際、見た目の印象が悪くなります。
歯の抜けた部分は歯槽骨が下がり、歯ぐきが下がるデメリットもあります。

頬がこけて見えたり、頬が内側に寄ってきたり、顎がたるんで見えたりと老けた印象を与えてしまうのです。
歯が抜けた状態を放置すると、顔全体が老けた印象になります。

噛み合わせのバランスが崩れると食事や発音、認知機能に大きな影響を及ぼすことが明らかになってきました。
食べ物を噛んで咀嚼することができないと、食べ物を細かく咀嚼できないので胃や腸への負担が増してしまいます。きちんと噛めなくなると、脳への刺激が少なくなり、認知症のリスクを高くなります。

失った歯を放置していると問題はお口だけに留まらず、消化器への負担、発音障害、認知症リスクなどのトラブルに繋がりかねません。
ご自身の心身の健康を考えると早めの治療を受ける事が大切です。

失った歯を放置していた結果、歯がない部分の両隣の歯が傾いている場合には、傾いた歯を元の位置に戻す矯正治療が必要になります。
矯正治療は、部分的に歯を動かすだけでも、約数十万円の費用がかかります。

インプラントや入れ歯などの処置で終わるところが、放置していた結果、矯正治療が必要になり費用負担が高額になるケースもあります。
また、インプラントで治療したいと希望した場合も、長い期間歯がなかった箇所は顎の骨が少なくなっているケースがあります。

骨の量や厚みが足りない場合には、インプラント治療とは別に、骨を足す手術費や材料費が必要になり、費用が高額になります。

このように、失った歯を放置していると、いざ治療をしたいと思っても、治療に掛かる費用負担が掛かり、治療に必要な時間も長くなります。
失った歯を放置する事は良い事はなにもありません。

歯を失った際の治療には『インプラント』『入れ歯』『ブリッジ』があります。
それぞれに費用も特徴も異なりますので、まずは歯医者さんに相談して、ご自身がどのような治療が適しているか見定めるのが良いと思います。

歯が抜けたまま放置していると、お口や身体だけではなく、大切な時間やお金まで大きく影響していきます。
歯が抜けた時は、放置せずに早めに歯医者さんへ相談にいきましょう。

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